ゆっくり行きましょ
思い思いの想いを胸に、新年度が始まりましたね。
なんていう決まり文句は置いといて。
何かとストレスの掛かる時期でもありますね。
利用者をストレスから守るために、ストレスを軽減するために、皆さんはどうしてますか?
掛かり得るストレスを予測して先回りして取り除く。事前にアナウンスして出来る限り備えてもらう…。
等々、いっぱいありますよね。やれることは。
ただね。たくさんあるやれることをやればいいわけじゃない。。。
やれることをやりたいのは支援者である自分だけかもしれないという可能性を忘れずに。
先回りし過ぎていませんか。
不必要に懸念材料を排除していませんか。
利用者が成功や失敗をする権利を保障していますか。
利用者の自立を支援者自信のあなたが妨げていないか、もう一度確認しましたか?
10数年前、子どもの保育園入園に際して、こんなやり取りをしたことがあります。
職場復帰日が決まっていて、慣らし保育が出来ない…どうしよう…。
困っていると園長先生が、
慣らし保育なんて本当は要らないので大丈夫ですよ。子どもの適応能力は高いのです。最初は泣くだろうけど、逆に初登園日から長時間過ごす中で、すぐに慣れることが出来る、そんなこと多いんですよ。
と優しく教えてくれました。10数年前だから許されたことかもしれません。(実際下の子たちは、ばっちし慣らし保育ありましたから)けれど、子どもには過度に守らなくても、自分で乗り越えていくチカラがあると教えてくれた出来事でした。
そうそう。利用者にも同じくパワーがあります。もちろん弱い部分と強い部分がありますが。
エンパワメントして利用者の持ち得る能力を引き出す。
失敗しながらも、何とか自分でやってみたという経験を積む。
それらが自信につながり、自立への橋渡しとなることがあります。
だから、
凸凹は消さず。
過度な支援はせず。
もどかしい思いをしながらも、利用者を想い、ひたすら見守り、待つ。
失敗した時には寄り添って。チャレンジ出来たことを称賛する。
ケガやキズができたならば、絆創膏でも貼っといて。
そーんな感じでいいんじゃないだろか。
ドキドキ不安な時期。
支援者も一緒にドキドキや不安を共有してみる。
何でも先回りして対処したり予防線を張ると、利用者の本当の課題や、隠れてたステキな伸びしろが見えてこなくなることがあります。
先回りしてもいいですが、その後は現実のラインまで戻ってきて。ゆっくり利用者と並んで歩こうよ。
だってせっかくお散歩が楽しい時期。
遠回したり、寄り道してもいい。
ゆっくりゆっくり進めばいい。
私はそう思う。