問題行動があると受け入れないってなんだ? たまにはシャープに尖ってみました
だんだんとクリスマスが近づいてきましたね。
世知辛い世の中だと悲嘆すると共に自分の無力さを痛感する日々ですが、クリスマスはウキウキしますねぇ。
世の中 不思議なことだらけ
なんでサンタがパンダなの?
まぁ、いいか。
私たちの職場でよくある世知辛い話。
それは、利用開始前の相談支援の場で発生します。
暴力があるの? じゃあうちでは無理だわ。定員いっぱいということで利用を断わりましょう。
え?問題行動? 残念。定員いっぱいだわ。
この子は暴力あるから、うちの事業所には回さないで。
なんてこと、よくあります。
まぁ冗談じゃないねぇ。
冗談にしたってセンスない。
ていうか、どんなプライド持って働いてるんだ?
そもそもさ、この制度を利用したいってことは、困り事や課題や生きづらさがあったり、生活が困窮してるからでしょ。
何も問題ない方や、困ってない方が税金使って利用する制度じゃないんですよ
どんな勘違いしてんだ
ゴゴゴ…(今私もケンシロウのように身体から湯気出てます。見える人なら見えるでしょう。)
あのさ、そりゃね、今いる利用者を守るためとか。大義名分は分かりますよ。大抵上記のような判断(差別)をする人は「今いる利用者を守らなければ」なんてカッコ良く言います。けど実際はさ、自分のためでしょ。自分を守るため。楽するため。
自分がその利用者と向き合う勇気がないのか、はたまた向き合うスキルがないと降参してるのか。
面倒な利用者は他所に回して、自分たちの都合のいい利用者(支援するのが楽orほぼ支援しなくていい)ばかりと契約する管理者。
おいおい。おーい。おーぅい。
そこに社会福祉の増進はあるのでしょうか?
どこを目指して支援してるの?
問題行動?
それって私たちから見た意見ですよね。
本人からしたら何か理由があってのことかもしれないじゃん。
暴力?
何か伝えたいことがあるんでしょ。自分も痛いのにそれをするには目的や理由があるのでは?
背景も何も考えず、問題行動だかをさせられている、問題行動を起こさなければならない環境に身を置いている本人の辛さを考えず…
何を考えて支援してるの?
手のかからない利用者だけ受け入れようなんて、専門職でもなんでもないわ。本人たちの生きづらさや痛みに気付けないのかい。
もはや支援しているのかも怪しい
と感情的に怒ったところで何も解決に至らないと、ここ数年で学びました。
問題はね、制度にもあります。(支援しない職員にも当然ありますよ。ゴゴゴ…)児童の通所支援に関しては区分がなく、重度の方でも軽度の方(あまりこういう言い方や線引きはしたくないのですが)でもいただく報酬は一律で同じなのです。(ある意味平等です)そのため、上記のような状況が発生しやすいのです。
だって同じお金もらうなら、楽してもらいたいじゃん。ってね。
そんな事業所、ゴロゴロある。
そこをどう思うかは、日頃の利用者に対する想いや支援への姿勢、社会福祉増進に寄与する意味、仕事へのプライドなんかが関わってくるのでしょう。
じゃあ法制度変えちゃう?
なんて、簡単な話ではないのです。
私は成人の施設にもいましたが、区分なんてねぇ。役所の方が都合よくコロコロ変えるのですよ。一概に区分制度がいいとも限らない。
例えば、事情により地域での居場所がなくなった→入所施設やグループホームを探す→空き待ちですねと施設側から言われる→そこを何とか。区分4を5にしますから。(行政)→いや、他にも緊急性の高い方がいるので(施設側)→じゃあ区分6にしますよ(行政)
なんてやり取り。水面下ではよくある話です。
何故区分をあげるのか?
成人は区分によって報酬が違うのです。区分が1違うだけでも年間の報酬は大分違います。当然ですが、区分の数字が大きい方が報酬も大きくなります。
なので施設にいる利用者は区分6の方ばかり…なんてこともよくあります。
それのどこが悪いのか?と思う方もいるでしょう。
そもそも区分とは、その利用者にはどれだけの支援が必要かを示す指標となるものであって、これによって利用出来るサービスやサービスの量が変わって来ます。
行政の都合で勝手に変更したりするのは人権擁護の観点からも、??です。
必要以上に区分を上げることは、
その人にはそれなりに手厚い支援が必要だと宣言しているようなものなので、
当人の自立度より重い判定にしてしまうと人権侵害だし。
例えば、私たちが、外出時は危ないからと好きでもない奴に手を繋がれたら嫌ですよね。気持ち悪っ。一人で歩けるし。ってさ。
そしてね。区分制度は、区分の軽い人の居場所が少ない(区分の重い利用者だけを入れたがる事業所もあるので。もちろん全部ではなく一部ですが。)という現状・課題を産み出してしまっています。だって区分が軽い人の方が、自立度が高いので自由に動ける→事業所側からすると管理しづらく(もはやこの視点を持つと支援ではありません)、警察のお世話になったり、仕事をサボって遊びに行っちゃったり何かと大変?(自由でいいな、人生を謳歌してるなと私は思いますが)なので、事業所側は区分の軽い利用者を避けます。→結果、区分の軽い利用者の受け入れ先が少なく、困っている利用者がたくさんいる状態です。
ざっとこんな感じです。
区分をつけること、つけないことには、どっちにも長所と短所があるのです。
では、私たちはどうするのか?
なんだかんだ言っても結局さ、
良い支援者ぶって受け入れた新規利用者を見きれずに、以前からいる利用者を守れなかったら…まぁ当然周りからは非難轟々ですよ。
でもね、どんな特性を持っていたにせよ、障がい特性を理由にサービス提供を断ってはならないと制度で決められています。
時には職員にも利用者にも痛みを伴う決断となってしまうことがあります。けど、その痛みを最小限にとどめ、痛みに寄り添うのも支援です。
自分はどんな支援者になりたいのか、利用者とどう向き合っていきたいのか
をまず考え、
あとはみなさんのウデ次第です。
さぁ、飛び立つのよ
↑ウデ、めっちゃ短い。
でも出来ることはたくさんあるよ、きっと。