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しえんって何なんだブログ

良い支援とは? 答えのない問いに悩む日々。悩むだけじゃもったいないので、エンジョイしてみました。 質問は→質問箱https://t.co/Mm7zBhiSVp

ホワイトニング☆

 福祉の分野で働く人たちは、情熱や信念を持って利用者のためにと誠実に働いている人が多いです。

私の大好きな人たちです。

 

でも、そんな大好きな人たちが傷ついたり涙を流す場面を何度も見てきました。その度に無力過ぎる自分に悔しくてたまらなくなります。

 

どうしてそんなことが多いのか、福祉の分野特有の事情を鑑みて考えてみました。

 

福祉の仕事に就いている人たちは、

誰かのために何かをしたい

という情熱を抱えて仕事をしています。多くの人は。(例外もありますがね)

そして一生懸命になればなるほど、自分のことを置き去りにしてしまうのです。

だって常に自分のことより利用者のことを考えているんだから。当然そうなります。

そうなるとね、だんだんとボランティア精神が芽生えてくるんですよ。

まぁ福祉の始まりはボランティアからですからね。切っても切れない関係があるんでしょう。

そしてね、そのうち休日出勤したり、サービス残業をするなんていうことが始まります。

上司には定時に帰るよう指示される→でも仕事が終わらない・利用者のためにこれをやらなくちゃ→それが常態化する→……

もうセルフブラック化した法人・事業所になります。しかもトップが気付かないまま。

 

でもね、それを続けていくと誠実な職員ほど心身を病んでいきます。

私の大好きな人たちが元気でなくなってしまうのです。

私はすっごく悲しいのです。大好きな人たちには笑顔でいてほしい。それに、職員が疲弊してたら本当に良いサービスを提供できるのかな?

 

どうしてこの構造が生まれてしまうのか?

そもそも制度上、福祉サービスは施設・事業所に入ってくる報酬が決められています。なので売り上げはどんなに頑張っても決められたものでしかなく、それ以上に儲けを上げる為には人件費を削るということが一番手っ取り早い方法なのです。

そうなると、上司は定時で退勤しろと言いますよね。

でも、仕事は終わらないわけです。人件費を削るということは、職員数もギリギリなわけで。しかし、やることはたくさんある。

 

そんな現状の中、利用者のことを心から考えている誠実な職員はどうするか

 

サービス残業…休日出勤…いや、もはやボランティアですよね。セルフブラック自営業です。私もかつてはしていました。ラメ入りブラックくらいブラックでしたから。

 

分かります。その気持ち、そうしたい気持ち、よく分かります。

 

でもね、それではない道も考えてみませんか?

介護職・支援職の社会的地位の低さや待遇の低さを改善するには、その現状をみんなに分かってもらうしかありません。

時間内で出来ないものは出来ないままでいい、一人が抱えられる業務量を超えている時は出来るものだけすればいいのです。

 

サービス残業なんかしちゃって、なんとなく仕事が回っているように見えると、あぁこの程度の人員で回るんだな、

なんて思われちゃうわけです。そうするといつまでたっても環境や待遇は改善されません。

 

でも…利用者のことを考えると…

 

と思うことと思います。私より真面目な皆さんは。

 

しかし、ここは勇気を出してセルフホワイトに変えて行きましょう。

 

そんなことしたって現状は変わらないでしょと思う方もいるでしょう。

しかし、障がい福祉サービスの実施主体は市区町村ですよね。私たち支援者が無理なものは無理と言い、サービス提供が適切になされないと困るのは市区町村なのです。彼らには障がい者・児に対し福祉サービスを提供する義務があるのですから。 

だからね、困った行政が制度や体制を変えてくる可能性も少しはあるんですよ。

あくまで可能性ですがね。

ただね、何もしなくちゃ何も変わりません。それは確かです。

 

 

出来ないものは無理しなくていい。私たちは利用者にそう言ってるじゃないですか。

 

ブラック化することなく、みんなで出来ることだけ思いっきり頑張って、心の底からめいいっぱい利用者と笑う。

 

出来なかった部分は…

出来なかったです。ごめんなさい。

この時間内では無理でした。次にやります。

 

それでいいんじゃないかな。

多分支援者が無理するより、支援者が笑顔でいてくれる方が良い支援が出来ると思うし、利用者も安心できるはず。

 

本当に頑張っても定時内で出来なかったものは放っておけばいいんですよ。そのマネジメントをするのが上の仕事だし、それで解決出来ないことは制度から変えるしかないのです。

 

私は、

職員の人権が守られて初めて利用者の人権を守ることが出来る

そう考えています。

 

それに今まで見てきた支援のプロの先輩方はサービス残業なんてしませんでした。

だってね、私たちはボランティアではなくプロとしての支援を求められているのです。

 

プロとして、サービスを提供してその対価としてお給料をもらう。

 

お給料をもらうからには責任を担い全力を出す。懸命に利用者に、支援に、向き合う。

 

ただそれでいいのです。

 

ボランティアは…ボランティアでしかありません。

 

ボラさんに自分の命を預けたいと思いますか?

 

 

皆さんが笑顔で利用者と向き合いたい、真剣に支援をしたいのならばこそ、

セルフホワイトへ。

 

クセありホワイトでもいいから。

 

白っていいよ。

何色でも描ける。

 

どうかどうか私の大好きな仲間が、大切な仲間が、笑顔で働けますよーに

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↑緑だと、使える色が限られるんだよね。

まぁセルフグリーンは聞いたことないけどさ。